殿堂馬 ファタモルガーナ 牡
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well |
ウインドインハーヘア | Alzao |
Burghclere |
タニノミラージュ | エリシオ | Fairy King |
Helice |
デンコウセッカ | リヴリア |
シージエーズシークレット |
【戦績】26戦4勝(4−5−5−12) 【現役期間】10/11/28〜17/04/30
【募集価格】2800万円 【獲得賞金】1億7856万円 【毛色】鹿毛
【生年月日】2008年5月26日 【厩舎】栗東:荒川義之 戦績はこちら
→
9歳まで現役を続けたファタモルガーナは、ステイヤーズSで3度2着に善戦するなど長距離で活躍し
愛馬で初めて獲得賞金1億円を突破した馬でした。
重賞を勝つ事は出来ませんでしたが、2着4回、3着3回と重賞で何度も好走してくれました。
他牧場で生産されたディープインパクト産駒の牡馬で、初年度という事もあり非常に安価に出資できました。
募集馬の中で最も歩様の柔らかさが目に付き、ディープの特徴をしっかり受け継いでいると感じました。
育成中は転倒により右前脚を負傷し、早くも気性難の顔を覗かせていました^^;

育成は大幅に遅れ2歳10月に入厩。厩舎関係者は暴れ馬として構えていたようですが、予想外に大人しく
ゲートもスムーズに合格。11月末の京都競馬(2歳新馬 芝2000m)でデビューを迎え5着。
道中は集中を欠く走りでしたが、直線進路が空くと鋭く伸び素質の片鱗を見せました。
2戦目は3着に善戦。ただゲートで立ち上がり出遅れてしまいました。
その後ソエのため放牧に出され、休み明けの3戦目7着の後、3歳4月の4戦目で待望の初勝利を挙げました。

入厩当初は大人しかったものの、環境に慣れてきたのか本来の気性難が表に出てきます。
時期は3歳クラシック真っ只中。1勝馬でありながらダービー出走を目指し京都新聞杯に格上挑戦します。
さすがに相手が強く9着に敗れますが、ゲート内で立ち上がりゲート再審査を課せられてしまいました。
その後放牧に出されたのを機に去勢手術を行い11月に復帰し2着。続く12月の小倉競馬で2勝目を手にしました。
4歳初戦の1000万下昇級初戦で3着に善戦しましたが、またしてもゲート内で暴れ2度目のゲート再審査。

4歳4月の東京競馬で3勝目を挙げましたが、関東圏への前日輸送の影響か落ち着いてレースを終えられました。
この1戦以来8歳の天皇賞(春)まで関東圏の競馬を使い続けることになります。
降級後の8月の新潟競馬で2連勝し4勝目。
準OP昇級戦で5着に敗れた後、格上挑戦でGUのステイヤーズSに挑戦しトウカイトリックの2着に善戦します。
ステイヤーズSは毎年のように出走し3度の2着を手にすることになります。
前日輸送と1戦1戦休養を挟むことにより、徐々にゲート内で駐立できるようになってきました。

重賞制覇が期待された5歳シーズンでしたが、アルゼンチン共和国杯を目指し10月に栗東で調整中屈腱炎を発症してしまいます。
騙馬である事や軽度であった事もあり復帰を目指し、
1年を棒に振ったものの6歳の10月東京競馬で見事カムバック。エイシンヒカリの大きくヨレながらの勝利を尻目によく追い込み4着。
続く2度目のステイヤーズSはゴール前交わされ2度目の2着。7歳以降も悲願の重賞制覇を目指し現役続行。
年間3,4走ペースで使われダイヤモンドSや目黒記念で馬券対象内に好走します。

8歳の天皇賞(春)で久々の関西圏の競馬でGT初出走。よく追い込み7着に頑張ります。
その年のステイヤーズSで前年の覇者アルバートと叩き合いを演じ3度目の2着。
翌9歳馬となっても現役で2年連続天皇賞(春)へ出走し10着。しかしレース後骨折が判明し引退が決断されました。
これだけ長期間応援した愛馬は今までおらず、非常に愛着の深い馬でした。
重賞制覇に最も近づいた愛馬で一口会員として充実した毎日を与えてくれました。
9歳まで現役を続け、ついに手にする事ができなかった重賞タイトル。他の愛馬たちが掴みとってくれる事を願ってやみません。